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株式会社ジーエヌアイグループ第21期定時株主総会(2021年度) 質疑応答(Q&A)の概要
(2022年3月25日開催)
Q1: F351のNASH(非アルコール性脂肪肝炎)の臨床試験を米国でどのように行う予定ですか
A1: 臨床試験の方法については、FDA(アメリカ食品医薬品局)と協議中です。臨床試験は、FDAから適応症や臨床研究実施計画及び手順について同意を得なければならず、同意を得るまでにしばらく時間がかかる可能性があります。NASHによる線維症は重大な疾患であり、現在多くの企業が新薬の治験を行っていますが、現在、承認された治療薬はありません。同業他社も臨床試験で多くの高くつく失敗を過去重ねていますので、FDAとは慎重に対話しております。当社および当社の株主の皆様へのリスクを避けるため、結論を急ぐつもりはありません。
Q2: 日本での事業展開計画について教えてください。
A2: 日本での事業展開については、現在、社員一丸となって拡大を目指し、その準備を積極的に進めておりますが、残念ながら、今は詳細を公表できる段階ではありません。
Q3: Cullgenの標的タンパク質分解誘導薬の認可プロセスとIPOの状況について教えてください。
A3: 今年からCullgenのIND (臨床試験申請)が増えるだろうと思っています。将来的には、毎年2-3件のINDを提出できるだろうと見込んでいます。またIPOについては、既に多くの有名なベンチャーキャピタルやプライベートエクイティファンドがCullgen に投資していて、最適なエグジットを必要としています。そのため、Cullgenはいずれ上場することになると考えています。NASDAQも一つの選択肢ですが、まだ決定はしていません。市場環境が常に変化しているため、時期と上場する市場を慎重に検討しています。
Q4: 年金基金など大手機関投資家を増やすために配当を検討すべきではないでしょうか?
A4: 利益を配当として株主・投資家様に分配するか、さらなる会社の成長のために投資する かは難しい質問ですが、当社は、利益を出している数少ないバイオベンチャー企業の一社です。しかしながら、当社はまだ現在も急速に成長しているところです。そのため、現時点では、利益を将来の成長のために投資することが、株主の皆様にもより大きなリターンを提供できると考えています。今後、利益がさらに増えれば配当も検討するつもりです。
Q5: 北京コンチネントについて、日本と香港で開示レベルが違うのはなぜですか?
A5: 北京コンチネントについて、日本と香港の開示内容が異なる場合は、北京コンチネントにより香港で申請されたA1文書(上場申請書)をご覧ください。香港証券取引所の規則により、北京コンチネントに関する財務データの予測を開示することはできません。将来的には、東京と香港の証券取引所での開示を連携させて行っていく予定です。
Q6: 米国での事業戦略や計画について教えてください。
A6: 米国には、CullgenとBerkeley Advanced Biomaterials (BAB)の2つの主要事業があります。BABのバイオマテリアル事業をより早く成長させ、当社グループの大きな柱にすることを目標としています。Cullgenについては、世界トップクラスのバイオテクノロジー企業に成長させることが目標です。現在、Cullgenには90名以上のスタッフがいますが、その内約30名が博士号、PhD(博士号)、MD(医学士)、JD(法学博士)を取得しており、また数名は米国で大学教授でした。
Q7: 日本や中国でBAB製品を販売する予定はありますか?
A7: BAB製品は、既に中国で販売しており、昨年は大きな伸びを見せました。今年は、中国で直販を増やしていく予定です。一方、日本はバイオマテリアル産業に強く、日本市場は(中国とは)異なっていてより複雑ですので、日本における信頼できるパートナーが必要だと考えています。