プロダクトパイプライン
F573
適応症
急性肝不全、慢性肝不全急性化(ACLF)治療薬
用途
F573は、細胞死や炎症反応で中心的役割を果たしている酵素であるカスパーゼに対して、強力で不可逆的な阻害作用をもつ肝細胞死の阻害剤として米国企業EpiCept社(現Immune Pharmaceuticals Inc.)が開発したジペプチド化合物であります。中国は、B型肝炎ウイルスによる感染が原因で、世界でも大きな肝疾患市場となっております。重症肝炎の最終ステージにおいて、大規模な肝細胞死が発生する可能性があり、現存する抗ウイルス剤以外、残された選択肢である肝臓移植は大変高価な最終手段であり、早急な新薬の開発が望まれるところです。
臨床開発
当社グループは、アジア、豪州及びニュージーランドにおいて開発を行う権利を取得しております。様々な肝不全動物モデルにおいて、F573が強力な細胞死の阻害並びに生存率改善を示したことを受け、2011年7月に上海食品薬品監督管理局(上海FDA)に対し、新薬治験許可(IND)申請書を提出しました。現在、第2相臨床試験を継続中です。