R&D(研究開発)

研究開発領域

当社グループの創薬研究は、関連会社であるCullgen社を中心に革新的な新規開発候補化合物の探索、研究を行っております。Cullgen社は、がん、疼痛及び自己免疫疾患に対する酵素及び非酵素タンパク質を標的とした複数の新規化合物を含む創薬パイプラインの拡充のための研究・開発を進めております。現在、8開発候補化合物を見出し、9つの開発プログラムを持ち、その内、すでに3つのプログラムが、第1相臨床試験段階にあります。

また、現在の臨床開発の重点疾患領域は、肺、肝、腎疾患の線維症等を中心としております。肺がんや肝硬変等はアジアでは特に多く見られ、高い罹患率と死亡率につながっています。中国だけでも毎年多くの新規症例が報告されていますが、残念ながら治療法は限られています。

R&D活動

主要なR&D活動は、以下の通りです。

プロダクト・ポートフォリオマネジメント、創薬候補物選択、共同研究パートナーからのインライセンスなど

多くの製薬会社はリスク低減と開発プロセスのスピードアップに努力していますが、POC(概念実証)による安全性・有効性の確認こそが最重要であることは言うまでもありません。当社の前臨床、薬事、臨床などのチームはがん、呼吸器疾患、消化器疾患、代謝疾患、炎症疾患、抗体等の各分野における16の化合物ポートフォリオの評価を行っています。米国バイオ創薬企業から中国/アジアでの臨床開発と商業化のライセンスを受けているF573は、急性肝不全・慢性肝不全急性化(ACLF)で、CMCや薬理学試験などを行っています。

がんに対する抑制性化合物の発見と開発

当社研究グループは、数多くのがんターゲットを阻害する効果を示唆するCDK阻害プロファイルを有する一連の新しい化合物を同定しました。アニマルモデルによる予備研究によれば、それらの腫瘍に対して有効な結果が示されています。またいくつか追加的な派生物が合成され、それらもCDKやがんのセルラインに対し、強力な阻害活動を示しています。これらは特許可能な化合物の構造を有していると考えており、肺がんや肝臓がんを適応症とするリード候補物に向けた更なる検証を行っていきます。それに加えて、遺伝子ネットワーク研究プロジェクトから選択された2つの創薬ターゲットに関し幅広い研究が行われ、炎症疾患の治療に重要な役割を果たす可能性があると考えています。

国際的な大手製薬会社との研究開発アウトソース事業

当社における研究開発アウトソース部門は、売上や事業関係を生み出すメリットを有しています。